寒暖差アレルギーって何?
寒暖差アレルギーの症状とは、温度差が7度以上になると出やすいとされています。原因はまだ解明されていませんが、温度差によって自律神経のバランスが崩れることで発症すると考えられています。自律神経には交感神経と副交感神経があり、相反する作用を持つこの2つの神経がバランスをとって体内の臓器や血管などの働きをコントロールし、体内環境を調節しています。鼻の粘膜にある血管の収縮・拡張も自律神経によってコントロールされています。激しい温度差が刺激になってこの調節がうまくいかなくなり、鼻水が出やすくなってしまうのです。 ※ 頭痛・鼻水・鼻づまり・咳など・・・
寒暖差アレルギーの対策は?
日常では、温度差をなるべく小さくするように心掛け、血流を良くすることが大切です。衣服などでこまめに体温調節ができるように羽織れるものを携帯しておきましょう。マスクも鼻の粘膜に触れる冷気を遮断するので効果的です。また、血流を良くするためには、太い血管が皮膚の表面近くを通っている首・手首・足首の“3つの首”を温めると効率的です。食事ではショウガなど体を温める食材を積極的に取り入れましょう。カカオポリフェノールに血管拡張作用が期待できるという研究報告もありますので、カカオ成分が70%以上のダークチョコレートやココアなどもうまく取り入れれば血流改善に役立ちます。
さらに、筋肉を維持するためにも、血流を良くするためにも運動が大切です。自律神経のバランスを整えるという意味では、就寝の1時間くらい前に入浴し、軽いストレッチをして深部体温(体の内部の体温)を上げてから寝床に入ると、深部体温が下がるタイミングで眠りにつくことができ、質の良い睡眠が取れます。睡眠のリズムが整うと自律神経のバランスも整ってきます。
自律神経を整える健康的な生活を送ることは、寒暖差アレルギーの予防だけでなく、健康全般にとって有益です。